始発終電キャンペーンのメリット・デメリット

5月1日より、お陰様で北区議会議員となりました。

表に目に見えて見える公的な業務としては、まだ5月1日の顔合わせのみですが、どの政策を優先して実現できるように努力すべきかなど様々なことを会派仲間でミーティングしたり、街中で陳情を伺ったりと、バタバタしている日々です。この他にも合間に足立区政に挑戦しようとする維新メンバーの応援にも行っております。足立区では、富田けんたろう、川村みこと、野沢てつやの3名がおります。この3名へのご支援ご注目をよろしくお願いいたします。

さて、昨日はこのうち川村みことが「始発終電キャンペーン」という一風変わった政治活動をしておりました。文字通り、駅の始発から終電までの時間、街頭活動を行うというものです。流石にトイレ休憩などでは持ち場を離れることはありますが、20時間近く駅前で活動しているということになります。ストイックすぎるこの企画ですが、私やかくたかづほ東村山市議も今年に入ってやっております。この始発終電キャンペーンのメリットデメリットを整理してみましょう。

【メリット①】通常の時間に会えない人に会える

政治家の朝夕の街宣活動ですが、概ね出勤時間のコアタイムに合わせている人がほとんどです。逆にいうと、コアタイム以外で駅を利用している人には会えないということになります。このような方々に会えるのが最大のメリットとなります。

また、コアタイムの駅利用者は、沢山の政治活動家と接することで、政治活動家に珍しさを感じないようになってしまいますが、コアタイム以外の人にとって政治活動家は珍しい存在です。ちょっと変わった時間に駅前に誰かいるぞと、コアタイム以外の人が、興味関心をもって自ら政治活動家に話しかけてくることも少なくありません。

【メリット②】ボランティアメンバーを奮起させることができる

チラシ配りなど、政治活動や選挙活動のボランティアを集めるというのは大変です。例えば、3回直接対面で「ボランティアに来てください」と頭を下げ、その度に「いいよ」と言ってくださった人も、日程をいつも共有しているのに結局1回もボランティアに来なかったというのもザラにありました。

また、選挙活動ボランティアは報酬のお支払いができませんので、選挙活動ボランティアは一般の人の感覚からすると参加するメリットってほとんどありません。そのため、大体、ボランティアに参加する人というのは、基本的に以下3点のいずれかです。①その候補者を通じて実現したい政策がある ②その候補者・候補予定者に心底頑張ってもらいたいと思っている ③同じ政党の仲間、もしくは支持者として頑張ってもらいたいと思っている

特に維新の候補者・候補予定者のボランティアとしては②や③が多い訳ですが、少なくとも②・③の人たちにとって、始発終電キャンペーンは「頑張っているなあ、応援しなきゃ」と盛り上がるのです。ボランティアのやる気の起爆剤として、このキャンペーンは非常に有効だといえます。住民との接触を常日頃するだけではなく、ボランティアメンバーのモチベーションコントロールも同時にしなければいけない候補者・候補予定者は本当に大変なのです。

【メリット③】移動時間のロスやすれ違いを防ぐ

ずっと同じ場所にいるということは、移動する手間や時間を省くことができるというメリットがあります。また、移動先に別の陣営がいて活動できず、別の場所を探すというリスク回避に繋がります。活動時間をフルに活用できるという点において、メリットは大きいです。さらに、始発からいるという意味において、つまり、通常早い者勝ちとなっている場所取り合戦をほぼ確実に制するということもあります。

また、急に時間が空いたからボランティアでもやろうかなと途中参加をしようとする人、またはこの候補者・候補予定者に興味があるから会ってみたいと思う人にとっても、場所が固定されていると来やすいというメリットがあります。

【デメリット①】身体へのダメージが大きい

始発から終電までということで、20時間近い活動というのは、考えるまでもなく、身体へのダメージが大きいです。そのため、前日における万全の準備と、翌日にダウンすることを想定したバッファを考える必要があります。

【デメリット②】他陣営からの恨みを買う

長時間同じ場所にいることから、そこの場所を使いたいと思っている他陣営やその他の活動家にとってみれば、恨みを買うことになります。そのため、後からやってきたその空間を使いたい人ともうまく折衝する必要があります。

【デメリット③】一人の時間の恐怖

当キャンペーンで盛り上がり、何人か駆けつけてもらったとしても、流石にその人も20時間ずっと付き合ってくださるわけではありません。また、春の統一地方選など、極端に人材不足になっている時期におきましては、そもそも駆けつけてくださるボランティアもそこまで多い訳ではないでしょう。そのため、一人の時間になるときも想定しなければなりません。一人になっている時間は、トイレに行くなどで持ち場を離れることが難しくなります。また女性の場合、一人での深夜は危険でもあります。これらを想定した場合、例えば、交番の近くでやるなど工夫は必要でしょう。


「始発終電キャンペーン」は伝家の宝刀みたいな活動です。デメリットもあるため乱発すれば良いというものでもありません。うまく政治活動に織り込みながら、時々やってみるのが良いです。

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