5人以上の大激戦!?よくわかる令和5年北区長選挙

令和5年4月に北区議会議員選挙と同時に北区長選挙も行われます。4年前の前回は3人が立候補しましたが、今回は5人以上が立候補する見込みです。

表明順(敬称略)
・大沢 樹生(実質東京新党16)
・こまざき 美紀(チーム北区みらい)
・花川 與惣太(現職)
・やまだ 加奈子(東京北区未来会議/実質自民党・公明党?)
・橋本 弥寿子※(やさしいまちをつくる会/実質野党系?) ※2/24時点では正式表明なし

それぞれ、どのような選挙戦をしていくのか予想してみましょう。

【1】大沢 樹生(実質東京新党16)
元光GENJIのタレント。その知名度を活かし、注目を浴びます。「東京新党16」という最近できた地域政党より4名の区議候補予定者がいますが、セット選挙で戦っていくことでしょう。東京新党16は地元のエンタメ団体、飲食店団体を基軸にしている部分もあるため、目立つタレント的な側面の空中戦ばかりではなく、実は地盤もあります。また、「サムアップ!」という北区を舞台にした映画を作り、協賛を募り、視聴者やファンを集める形で地域へのさらなる足掛かりを作りました。スポーツ新聞を味方につけ、強い広報力で、人々の注目をかき集めていくと思われます。強い地域は堀船周辺。

【2】こまざき 美紀(チーム北区みらい)
無所属の区議。前回の北区議会議員選挙では、トップ当選を果たしました。夫がNPOの代表であることがよく話題に上がりますが、それよりも、地域で声を拾い集め、4年間で数百の陳情対応してきた実績をアピールしていくことでしょう。また、若者を中心とした陣営を築き上げ、無所属だとは思えないぐらい広範囲にポスターを貼っています。現職区議としてはそのポスター数はおそらくトップでしょう。様々な北区関係のSNSで区民に有益な情報の発信を継続的に行い、その量もトップクラス。恒常的に街頭活動をしてきた数としては、おそらく5人の中ではトップ。ここでさらに昨年の品川区の森沢区長のように無所属の追い風が吹くのか注目です。強い地域は赤羽西周辺。

【3】花川 與惣太(現職)
現職。数十年間選挙で敗北知らず。自治体首長として最高齢クラスです。それゆえ、年齢を心配する声は上がっていますが、まだまだ元気ということをアピールすると思われます。実際に、ご高齢の方の集まるスポーツイベントでは彼の評判は良く、地元を颯爽と自転車で駆け抜けていく姿も。大きな失政はなく、安定感のある実績を残してきたことをいかにアピールし、残り少ない期間で公的イベントをどれだけ回れるかも勝負のカギとなってくるでしょう。強い地域は豊島周辺。

【4】やまだ 加奈子(東京北区未来会議/実質自民党・公明党?)
自民党の都議。2019年の北区議選、2020年の都議補選、2021年の都議選を制し、この4年間でほぼ毎年のように自身の選挙を行ってきた驚異的パワーの持ち主です。街中各地に貼ってある自民党予定候補者のポスターが、やまだ氏との二連ポスターに切り替わると、一気にポスターの数が北区内トップに躍り出るでしょう。フットワークが軽く、様々な会合に顔を出しているため、強固な地盤を築いた戦い方をすると思われます。公明党の一部区議は応援を表明しておりますが、公明票がさらに乗るのかも注目です。強い地域は西ヶ原周辺。

【5】橋本 弥寿子(やさしいまちをつくる会/実質野党系?)
地元の飲食店「ソーシャルコミュニティーめぐりや」の代表。2/25時点では正式に記者会見などはしておりませんが、3/1にキックオフをする旨がSNS上で公開されています。「みなせん@東京12区」など北区内の野党(共産・立憲・新社民。ただしれいわは外れている)を支持する強固なネットワークがありますが、その中心的な人物です。ホームレス支援などの実績があり、弱者の味方であることを強くアピールするだろうと思われます。花川氏とやまだ氏という保守分裂の中、野党支持者が結集すると、勝率は決して低くないでしょう。強い地域は赤羽南周辺。

北区議会議員選挙とともに北区長選挙も要注目ですね。
※会見の順番の関係で、駒崎氏と花川氏の順番を入れ替えました。

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