政治活動/選挙活動ボランティアはなぜ面白いか

【1】世の中の裏側を垣間見ることができる
議員というのは、だれもが選挙で当選した人がなったものです。
街頭活動を中心にする人、会場を借りて人をかき集めて派手なイベントをする人、インターネットを中心に超空中戦を繰り広げる人、大規模政党の有名議員のように基本的には勝つので他の地域の応援に回る関係で地元をボランティア任せにする人、無投票で勝ってしまう人。選挙活動のスタイルは人によって大きく異なりますが、何らかの形で選挙の経験をしています。
政治活動・選挙活動は、「公職選挙法」という法律に則った独特な活動な訳ですが、あの有名な政治家もこういう活動をしていたのかなと、その裏側を容易に想像できるようになるでしょう。
また、応援している友人が晴れて当選した暁には、友人は政治の生の現場や裏舞台を知るわけです。政治家によっては、それらをSNSなどで情報発信もするでしょう。それにより、興味深い情報ソースのひとつとなってくれるでしょう。

【2】様々な属性の人と接することができる
街頭でビラ配りをしていると、老若男女、様々な属性の人が通りかかります。「おはようございます」とか言いながら、彼らにチラシを渡すわけです。コンビニなどで接客の仕事をしている人を除けば、日常でここまで幅広い属性の人たちに、挨拶をするということは無いはずです。逆にいえば、政治という大義名分が無ければ、不審者として通報される可能性すらあります。
もちろん、通行人としては、出会う政治関係者すべてからチラシを受け取ると身が持たないので、無視する人も多いでしょう。それでも時折、普段話さないような属性の人と意思疎通できるというのは面白い経験です。

【3】生産的余暇
仕事に、家庭に、健康管理に、人付き合いに、自己研鑽。。。現代人には暇な人がほとんどいないですが、それでも余暇があるとするならば、一般的に消費行動を行う人が多いです。レジャー、飲み会、ゲームなどは、まぎれもなくお客様としての消費行動です。
選挙に限らず、大抵のボランティア活動というのは、創造的かつ生産的です。選挙活動も、票を生み出すというある種の生産行動になります。消費行動ではない余暇の過ごし方は、消費行動が多い人にとっては、今までにない刺激となることでしょう。そして、選挙活動は「候補者を勝たせる」という明確な目標があり、勝負事です。スポーツ大会への出場やスポーツ会場での応援のように、アドレナリンが出て、快感を味わう人も少なくありません。

【4】友人が政治家になることそのものが面白い
友人から頼まれて勢いで手伝っている人のほとんどは、政治はそこまでよく分からないけど、この友人の人格から考えるに、この人が頑張れば世の中多少は良くなるのではないかという、割とピュアな想いから手伝っていることが少なくありません。
また、自分が手掛けた友人が、活躍していく様子を見るのは、実は結構面白いものです。私は子育てはしたことがありませんが、多分、この感覚は子育てと似ていて、子育てしたところで即物的には親には何のメリットもないのですが、将来的に子どもが活躍していく様子を見るのはどことなく嬉しいものがある・・・といった感じでしょうか。

以上、完全にボランティア視点で活動の魅力をまとめてみました。この他にもボランティア同士での出会いがあり結婚したとかいう事例もありますが、それは稀有な例なので割愛。
(自分を含め)政治を志す人、現職の政治家は、ボランティアに心からの感謝をする必要があります。さらにボランティアの人たちが、安全に高い士気で活動できるように全力で環境(ロジスティクスとオペレーション)を整え、そして勝たなければなりません。

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