議員が婚活してみた末路 ~政治家との結婚で相性が良い人編~

政治家が婚活に向かないのは以前の記事にも書いた通りです。そんな中でも、私は婚活をし続けた訳ですが、実体験や自分の周囲での婚活結果を基に総合的に考えた上で、独断と偏見の「政治家との結婚で相性が良い人ランキングベスト3」をまとめてみました。

【第3位】秘書
政治家の秘書とか、大企業の役員付の秘書とか、色々なタイプの秘書がいるわけではありますが、それらを全部ひっくるめた形で「秘書」としました。政治家の秘書なら、身近にいるので皆さんも想像がつくとは思いますが、民間企業や団体の秘書はどうなのかというと、こちらも意外と相性が悪くないのです。世の中で、忙しく活躍されている人たちがどういう生態をしているのか、また、そういう人たちがどのような人と会っているのか、秘書はしっかりと見ています。そういった意味からすると、政治家の忙しくしている姿にも偏見が少ないのです。

【第2位】政治家、及びその政治家の周囲の人
今回の政治家の定義は、当落に関わらず立候補をしたことがある人とします。政治ボランティアをしている人でも政治家の秘書をしている人でも、いざ自分が立候補すると世の中の見え方が大きく変わることがあると言います。政治家の孤独というのは、政治家にしか分からないものがあります。なので、相手に共感できるという意味では、お互いに人一倍のものを感じ合うことでしょうし、それ以上に理解してくれる人はいないと思われます。それに受かった人は、言っていることなのか、容姿なのか、バックグラウンドなのか、色々あるとは思いますが、何かしらの魅力はあるのだと思われます。ただ、1位にならなかったのには、理由があります。結婚後のビジョンが絶望的なのです。

①相手が引き続き自分と同じ選挙に出馬見込みの場合
次の選挙においてはお互いにライバルとなりえます。しかも結婚して一つの家庭になったということは、ある種の同族性を持っているとみなされます。出馬する身からすると、同じ選挙に出る相手として同族性持ちが一番自分の票を奪う最恐のライバルとなりえます。選挙の度に家庭崩壊の危機に見舞われるでしょう。そのような事態を避けるために、結局どちらか片方が出馬辞退をしたケースもありました。ちなみにですが、居住地の問題はあるものの「自分の選挙と被っていない同じ政党の政治家」は、ある意味一番の立場的理解者だとも言えます。
②相手が違う地域に住んでいる場合
特に基礎自治体(市区町村)の議員は、その自治体に居住地を制限されています。つまるところ、例えば、北区の区議会議員がお隣の板橋区の区議会議員と結婚するとなったら、同居しての結婚が非常に難しいということになり、別居婚を強いられることになるでしょう。まあ、ウルトラCの判断として、二人が北区と板橋区の区界にそれぞれ住むという手もあります。なお、広域自治体(都道府県)の議員ならば、例えば、都議ならば、北区に住んでいても板橋区から出馬するということは可能です。
③違う政党に所属している場合
議員として、一番立場に影響するのは所属政党です。党務の在り方も、政治的思想信条も、集まってくる人も政党によって異なります。先日、某与党の政治家と某野党の政治家の結婚式が開催されたそうですが、中々気まずい面持ちでの挙式だったそうです・・・。また、政党所属議員や候補予定者には、どこの政党でも党員獲得ノルマみたいなものがあります。身内を党員している人も少なくないでしょうが、そういったところでも議論の種は発生しそうです。そもそも政党所属の有無という観点もあります。あと、「無所属」の政治家というのは、文字通りニュートラルではあるので、自分さえ覚悟があれば、どんな政党相手でも結婚を諦める可能性は低そうです。

【第1位】社会貢献活動をしている人
社会貢献活動というと色々ありますが、地域課題解決のために街中を歩き回ったり、政治家に対し適度にロビーイング活動をしていたりしているような人とでも言いましょうか。福祉系、環境系、産業系、様々な形での社会貢献活動はあると思います。休日にプライベートの時間を削って活動したり、場合によっては自らが起業して団体の長となり、フレキシブルに活動したりしています。互いに地域課題を理解しているという実務的メリットがある他、何かしらの会合で地元の政治家と会うなどして政治家に対する偏見が少ないというのも大きいです。
そして、何よりも大きいのは、公私混同を厭わない姿勢があることです。今の世の中、公私混同を避けるべきという考えの下、良くも悪くも特にサラリーマンは職場と家庭がはっきりと分けて考える傾向が増えてきました。公私混同が当たり前(というよりも私がほぼない)の政治家にとっては、公私混同を厭わないスタンスを理解してもらえる姿勢は大変にありがたいのです。

以上、いかがだったでしょうか。もちろん、あくまでも特に相性が良かったという話なので、必ずしも、条件外の人との相性が悪いという訳ではありません。なお、女性政治家との結婚で相性が良い人は、サンプルが少なくて一概にこれだとは言い切れないのですが、「パートナーが自分より遥かに目立っても広い度量で受けいれられる人」というのが最低条件ではあるような気はします。あとは、未婚独身女性政治家だと、逆に変な男性から言い寄られる、または住民相談の体裁で個人的な話を持ち掛けられる等もありますので、むしろ、それなりの防御策は必要でしょうね。

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