赤羽のある北区の現職区議からみたひろゆき新党

2ちゃんねる創設者のひろゆき氏が泉氏と組んで新党を結成したと先日話題になりました。そして、統一地方選における都内の首長選挙に候補者を出したいとか、公約に拘束力をつけたいとか、そういうことを言っている訳ですね。そして、ひろゆき氏といえば、動画等でことあるごとに自らの出身地である赤羽について言及します。赤羽に対する愛着は並々ならぬものがあるとは言えるでしょう。いろいろな真偽不明な噂は全くない訳でもありませんが、ひろゆき氏は次のような発言をしていることから、北区長選挙に何らかの形で関心を持っていることは明らかです。

「山田さんまとも説があるので、(中略)この公約を次回の選挙に入れてくださいという申し入れはしたいと思っています。それを入れてくれないなら、対向候補として、誰か出るかもしれません」

維新の所属議員ではありますが、党としての立場はひとまず置いておいて、心を無にして、北区におけるひろゆき新党の可能性について、客観的に考えてみました。

【1】実は現職やまだ加奈子区長とひろゆき氏は対談をしている

2024年1月27日に北区王子の北とぴあで、「【新一万円札発行記念企画】ReHacQ リハック 公開収録」というイベントがあり、「北区出身 経済・文化人による地元トーク」というサブテーマの下、出演:成田修造氏、ひろゆき氏 進行:高橋弘樹氏というメンバーで、やまだ区長と対談をしています。

その様子については、北区役所の公式ウェブサイトにリンクが貼ってありますので、そちらを見てみるのが良いかもしれません。雑感としては、ひろゆき氏が昔住んでいた赤羽を面白く話を広げ、やまだ区長が現在の区の状況について解説をしているといった感じになります。

【2】2027年北区長選の構図について

2026年9月時点において、具体的かつ裏がとれた話は、私の耳には伝わっていません。ただ、あくまでも「これまでの傾向からの推測」ですが、以下のようになる可能性はあります。

☆やまだ加奈子氏:現職。2023年は自民・公明・維新の推薦で区長に初当選。特段引退表明はなく、街中のポスターの様子などから総合的に判断して出馬の可能性は高いと考えられます。
☆野党系:主に共産党を中心とした野党系に推薦された候補は、これまでも伝統的にいました。今後もどこかの党の推薦が出続けるのかは不明ですが、次回も同じ傾向を持つ候補が出馬してもおかしくないと考えられます。前回はこの枠に、「やさしいまちをつくる会・北区」の橋本やすこ氏が出馬しました。

これに追加して考察するのに抑えるべきポイントとしては、

☆前回は東京新党16という政治団体が、大澤樹生氏を擁立しようとしましたが、結局断念して、花川与惣太氏の援護に乗り換えました。
☆花川与惣太氏は北区長を5期務めた方です。2026年9月現在、91歳。流石に出馬の可能性は低いのではないでしょうか。
☆2023年の区長選で、やまだ加奈子氏と激しく競ったのは、こまざき美紀氏です。その時は惜敗しましたが、その後の都議選では堂々のトップ当選で、現職都議となっています。ちなみにひろゆき氏のパートナーである西村ゆか氏から選挙のエールをもらったこともあります。
☆2019年の区長選で、当時の現職花川与惣太氏と激しく争ったのが、音喜多駿氏です。その時は惜敗しましたが、その後、参議院選挙東京選挙区で維新から出馬し、参議院議員になりました。さらにその後落選し、現在は日本維新の会に復帰し「政調会長補佐 兼 国対委員長補佐」などしています。あくまでも個人的には音喜多氏には、参議院東京を再び盛り上げて欲しいと思ってますが。

【3】仮にひろゆき新党の候補者が出馬した場合、勝てるのか問題

現職のやまだ加奈子氏は、本当にいつ休んでいるのだろう?というぐらい区内各地のイベントに参加しています。先日、まったく別の場所で1日5回会ったときは、衝撃を隠せませんでした。私も結構がんばって地域を回っているつもりではありますが、私が回れていない地域もおそらくあるのだろうなと考えると、多分私の倍近くは回っていると推察されます。とにもかくにも、ひたすら足で稼ぐ、現場主義の人であります。そして、普段からの情報発信も、これまでも区の公務として自ら表に立っていましたが、今年からは個人SNSアカウントの活動も強化しています。それらの点から考えて、次回も出馬した場合、滅茶苦茶強い候補になる可能性はあります。

2025年参議院選挙最終日7月19日夜、赤羽駅周辺は非常に盛り上がりました。赤羽駅東口には、再生の党候補者吉田 あや氏の応援で、石丸伸二氏とゲストとしてひろゆき氏が登場したからです。その後、ひろゆき氏は音喜多駿氏の赤羽駅西口での街宣に引っ張られていきました。結果としては、北区では音喜多駿氏は17,108票、吉田あや氏は3001票の得票で、どちらの候補も落選しました。ここから考えるに、知名度が高い人じゃないと、相当な努力をしない限り、ひろゆき氏のエールだけで勝ちあがるのは、厳しいでしょう。

仮に、ひろゆき氏自らが出馬するのであれば、一刻も早くフランスから日本に戻り、地元情報を最新版にアップデートし、いろんな人に会いまくる必要があるでしょう。特に北区は高齢者率が23区内でも高いので、ネットのバズとは23区内で最も相性の悪い地域のひとつであり、ネット中心の活動だけだと限界があります。あくまでも仮に本人が、ということで論を進めましたが、ひろゆき氏は次のようなコメントもしています。

「私はまず出馬をする必要がないと思っている。例えば世田谷区長選に出るなら、世田谷に詳しい人がいた方がいい。私よりまともな人で『この公約を守れます』という人がいたら、その人がやった方がいい。私たちが表に出て戦った時点で、もう負け戦だ。仲間をいかに増やすかが重要だ」

つまるところ、ひろゆき氏自身は出馬しない可能性もありますね。

私自身がひろゆき新党に何を思うかといえば、「公約を遵守する」ということについては、まあ、その通りだなと思います。ただ、結局、その公約や提言が具体的に何なのかが全く分からないので、現段階では、良いも悪いも判断はできないなとも思います。なので、正直、何とも言えません。

なお、最後に、ここからは維新区議として書きますが、一方で現在のやまだ区政については、今始まっている決算特別委員会で、厳しく追及させて頂いた部分もありますし、昨年以前報酬議案では賛成しなかったこともありますけど、部分的にはそうだとして、改革志向でやりたい方向自体は総じて共感できる要素が多いなと思っております。よって、2023年において維新が推薦したのは、現時点から振り返ってみると良かったと思っています。

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