とてもよく分かる2025年都議選(北区選出)3月28日時点

2025年は都議会議員選挙があり、新党が結成されるということで都政も注目が集まりつつあります。北区の都議選も、以前より注目されることが多いのが特徴です。あくまでも現時点(3月28日時点)での予測される顔ぶれと、状況について整理してみたいと思います。なお、北区の定数は3です。

【1】こまざき美紀(都民ファーストの会)
元行政ウーマン・区議であり、赤羽を中心に活動するママ都議会議員。2024年の都議補選では58,523票と頭ひとつ飛びぬけた票数で当選。この調子を維持できれば、多数いる候補予定者の中で唯一頭ひとつ飛びぬけた結果を出せるだろう。都議補選の時点では、北区は都民ファーストの会の勢力がそこまで強くはないものの、2023年の北区長選で落選したことで区民に認知されたこともあり、党の力というよりも個人の認知度で受かったと考えられる。都議会の合間にイベント参加ほか、ポスティング、駅前での街宣活動を中心に活動しているように見受けられる。

【2】戸枝大幸(自由民主党)
1月31日に自民党都連は第一次公認予定者を発表。2024年の都議補選にて44,630票で次点だった戸枝大幸氏がそのまま公認予定者となった。票読みを考えると、ここから公明党票35%(その3か月後の衆議院選の北区では、自民高木氏54,776票、自民比例36,251票、公明比例18,994票だったため)を除くとし、戸枝票自力は2万9千票ほどと推測でき、都議補選共産候補とほぼ並ぶ。SNS上の活動はここ最近控えめ(※ただ、北区の一部議員のSNS投稿にはちらほら登場している)。現在は高木けい衆議院議員との二連、やまだ加奈子北区長との二連ポスターが街中で貼られている。

【3】せいの恵子(日本共産党)
元看護士・区議であり、2024年都議補選では29,932票で落選した。区議時代は滝野川を基点としていたが、志茂にも共産党の中規模以上の選挙でよく使われる事務所がある。共産党の現職、曾根はじめ氏の後継になると考えられる。都議補選では女性候補であるがゆえにこまざき氏と支持層が重複した可能性が推察される。時々、ターミナル駅で音楽街宣をやる他、集会を開いている。

【4】大松あきら(公明党)
公明新聞で働いていたが、都議になった。やや十条で活動している印象が強い。2021年都議選では27,580票で3位当選している。2024年の戸枝票の35%が公明票と仮定するならば、15,620票となり、現職だからといって予断を許さない情勢ではある。ただ、都議という立場では、北区の重鎮と一番接してはいるので、何だかんだで、手堅く票を集めると考えられる。緑を基調とした個人ポスターから一新し、斉藤てつお衆議院議員との二連、やまだ加奈子北区長との二連ポスターが街中で貼られている。デザインや色合いも戸枝氏と似ている。都議会の合間にイベント参加ほか、時々駅前での街宣活動、集会を中心に活動しているように見受けられる。

【5】きとう直樹(日本維新の会)
元不動産関係会社社員・党スタッフであり、王子本町にある阿部司衆議院議員の事務所を拠点に活動をしている。2024年都議補選では26,686票で落選した。もし都議補選時の純粋な得票数の割合が維持されると、上記のとおり自公が割れたとしても、当落線上の順位である。都議補選時は唯一、選挙出馬経験の無い候補者であり、準備期間も1か月もなかったが、現在、地元を歩き回って支持者を増やしているほか、高頻度で朝晩どこかの駅前で活動している。3月28日に記者会見を開き、個人都民税50%減税を党として打ち出す方針を発表した。

【6】さかのみさ子(東京新党16)
北区各地でたこ焼き屋を営んでおり、実は何度か選挙経験がある。2023年春に北区議会議員選挙に東京新党16より出馬し566票で落選。その後、2023年秋に茨城県の維新関係者に急接近して牛久市長選挙に出馬し3位落選。2024年の都議補選には自民・戸枝陣営に接近して活動していた。東京新党16はプロレス(格闘技)団体と結びつきが強く、2023年の北区長選では大沢樹生氏を出馬させようとしたが擁立を断念し、花川陣営を応援したが、やまだ氏、こまざき氏に及ばなかった。現在はツイキャスで日々発信活動をしている。

【No Entry】(再生の道)
再生の道いわゆる石丸新党公認のための選考として、書類審査、WEBテストをクリアした方、二名がYouTubeライブで公開面接を受けた。その結果、3月28日の発表によると、北区は合格者なしとなった。
 

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ここまでの内容は、なるだけ主観を排除したファクトベースとなっております。一方で、ここから下は安達個人の見立てであり、確たる情報を持っていないです。ここから下については間違っていたらごめんなさい。

他の国政政党については、北区での公認発表は現時点でありません。ここ10年くらいは北区の民主党(立憲民主党)は、中規模以上の選挙においては野党枠として日本共産党と連動する傾向があるのと、立憲支持者の一部はこまざき氏推しのため、現時点でですら票をまとめるのが難しく、ここで更に独自候補を出そうとすると火傷する可能性があります。北区の国民民主党は、今年3月27日時点でこまざき氏のSNS投稿をシェアするなど、約1年間、都ファと連携をしているため、ここから切り替えて独自候補擁立は考えづらいものがあります。れいわ新選組と参政党は、時々赤羽駅で街宣をしているほか、北区の地域社会に溶け込もうと努力している形跡が見られますが、では都議選向けの動きなのかというと、それはうーん・・・といった感じです。

以上のように、過去の選挙から推察する限りにおいては、2位3位の2枠を自民・公明・共産・維新で争う激戦区となる見込みです。

ついでにですが、再生の道について、何故北区の合格者がいなかったのかということも考察してみたいと思います。北区の公開面接は男性1名、女性1名の合計2名が挑みました。男性の方は、確かにハイスペックではありましたが、来年、愛媛県で政治家になることも検討していると公言しており、流石にもう少し取り繕う必要はあったかと思います。女性の方は、北区に対する理解において多少ツッコミどころはあるものの、ハイスペックさと同時に庶民的な雰囲気も併せ持つ、総じてとても良い挑戦者だったと思います。
では、仮に石丸氏目線に立った場合、甘めに判定してまでも北区に擁立すべきだったかというと、私ならば擁立しなかったと思います。というのもYouTubeチャンネルの再生数を確認すると、北区の動画は、同じ日の別面接の動画と比較して再生数が頭一つ低いのです。つまるところ、北区内に限って言えば、再生の道支持者数はそこまで多くない可能性が高いということになります。その他にも、「選挙準備」という観点では、今回の再生の道は幾つか弱点があるのですが、地盤の強くない地域に無理に立たせるのは酷だったと判断されたのかもしれません。

維新の減税政策、再生の道の選挙準備の弱点について興味のある方、後日、区政報告会もやりますので、そのときにでも質問してください。
【日時】2025年4月19日(土)10:15~11:15 ※10:00開場
【場所】赤羽会館 第1集会室 東京都北区赤羽南1丁目13−1
【参加費】無料
【申し込み方法】リンク先にて

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