- 2025-1-15
- 選挙

2025年は都議会議員選挙があり、新党が結成されるということで都政も注目が集まりつつあります。北区の都議選も、以前より注目されることが多いのが特徴です。あくまでも現時点(1月時点)での予測される顔ぶれと、状況について整理してみたいと思います。なお、北区の定数は3です。
【1】こまざき美紀(都民ファーストの会)
元行政ウーマン・区議であり、赤羽を中心に活動するママ都議会議員。2024年の都議補選では58,523票と頭ひとつ飛びぬけた票数で当選。この調子を維持できれば、多数いる候補予定者の中で唯一頭とびぬけた結果を出せるだろう。都議補選の時点では、北区は都民ファーストの会の勢力がそこまで強くはないものの、2023年の北区長選で落選したことで区民に認知されたこともあり、党の力というよりも個人の認知度で受かった考えられる。
【2】???(自由民主党)
1月時点では自民党は公認予定者を正式発表していない。2021年の都議選では自民党枠では、現区長であるやまだ加奈子氏が30,417票でトップ当選であり、その後釜となる。2024年の都議補選では、自民党公認公明党推薦で元区議の戸枝大幸氏が出馬し、44,630票で落選。仮に戸枝氏が出馬した場合、ここから公明党票35%(その3か月後の衆議院選の北区では、自民高木氏54,776票、自民比例36,251票、公明比例18,994票)を除くとすると、自民自力は2万9千票ほどと推測でき、都議補選共産候補とほぼ並ぶ。なお、現時点では戸枝氏の政治ポスターはまだ区内のあちらこちらに貼ってある。
【3】せいの恵子(日本共産党)
元看護士・区議であり、2024年都議補選では29,932票で落選した。区議時代は滝野川を基点としていたが、志茂にも共産党の中規模以上の選挙でよく使われる事務所がある。共産党の現職、曾根はじめ氏の後継になると考えられる。都議補選では女性候補であるがゆえにこまざき氏と支持層が重複した可能性が推察される。
【4】大松あきら(公明党)
公明新聞で働いていたが、都議になった。やや十条で活動している印象が強い。2021年都議選では27,580票で3位当選している。2024年の戸枝票の35%が公明票と仮定するならば、15,620票となり、現職だからといって予断を許さない情勢ではある。ただ実際は、戸枝氏はあくまでも自民党公認候補だったという点、創価学会の組織票が強い点より、仮に候補者数がもっと増えたとしても、なんだかんだで前回の都議選に近い票数になり、当選圏内に食い込んでくると考えられる。
【5】きとう直樹(日本維新の会)
元不動産関係会社社員・党スタッフであり、王子本町にある阿部司衆議院議員の事務所を拠点に活動をしている。2024年都議補選では26,686票で落選した。もし都議補選時の純粋な得票数の割合が維持されると、上記のとおり自公が割れたとしても、当落線上の順位である。都議補選時は唯一、選挙出馬経験の無い候補者であったが、地元活動をすることで、地域に密着できるかがカギである。
【6】さかのみさこ(東京新党16)
北区各地でたこ焼き屋を営んでおり、実は何度か選挙経験がある。2023年春に北区議会議員選挙に東京新党16より出馬し566票で落選。その後、2023年秋に茨城県の維新関係者に急接近して牛久市長選挙に出馬し3位落選。2024年の都議補選には自民・戸枝陣営に接近して活動していた。東京新党16はプロレス(格闘技)団体と結びつきが強く、2023年の北区長選では大沢樹生氏を出馬させようとしたが擁立を断念し、花田陣営を応援したが、やまだ氏、こまざき氏に及ばなかった。
以上のように、過去の選挙から推察する限りにおいては、2位3位の2枠を自民・公明・共産・維新で争う激戦区となる見込みです。ここに石丸新党は来るのかも注目となります。個人的に、現時点の状況や石丸新党「再生の道」に対し思うところは色々ありますが、立場も立場ということで、今回は客観的な実情を整理するだけに留めておきます。