令和6年11月18日に日本維新の会北区議員団は、やまだ区長に令和7年度予算要望書を提出しました。 なお、写真の通り、産後ということで、佐藤ことは分身ロボで参加しました。予算要望って何?という人は、こちらの記事をお読みください。
さて、予算要望について、大事なのはその内容ということで、詳細についてはこちらよりダウンロードしていただければと思います。
大まかな方向性や特徴としては、区民からの様々な要望を厳選して盛り込む一方、区政運営におけるデータ利用の仕組み化や事業の合理化・改善などにも言及しております。その中でも、特に重要だと考えたり、少し独特だったりする提言について解説します。なお、下記にピックアップしたのはたまたまですが、広域的な赤羽地域関係が多めです。
行財政改革
・前例主義からの脱却、職員の挑戦意欲の向上、社会実験等の目的のために、年度の途中からでも新規事業のために自由に使える予算を一定額確保すること。
⇒少し変わった提言ですが、基本的には、文面どおり新しい試みや事業に挑戦してほしい意味です。なお、事業についてはバラマキにならないようと区長へ直接ご説明させて頂きました。幅広く区民の意見を集めた某経済団体のご意見をアレンジした提言です。
教育・子育て
・少子化や未婚化対策等の中長期的な課題を解決するために若者からの意見を広聴し、実効性のある政策に反映させること。
⇒第3回定例会で未婚化対策についての協議体を作るように提言し、現時点では協議体の設置は考えていないとの答弁でしたが、その他の議員から質問の答弁には若者からの広聴の場は設けるとのこと。抱き合わせという形にはなりますが、そのような機会に、未婚化問題についても広聴するようにとの訴えです。
まちづくり
・各地のまちづくり協議会において、意思決定力のある地権者が確実に参加して頂けるように積極的に働きかけることで、参加者数を増加させ、協議会の実効性を高めること。
⇒各地のまちづくり協議会では、地権者が不在のため、実効性のない会議になっているケースも存在します。お金をかけて協議会を開いている訳で、意義のある協議会にすべきです。特に広域的な赤羽地域の方から強くお訴えを頂いたお話でもあり、安達も現場を見て同意した内容でもあります。
産業振興
・新設される赤羽イノベーションサイトの利用者満足度を調査・公開すると同時に、適切にPDCAを回して随時改善をしていくこと。
⇒赤羽イノベーションサイトに限らず、新規事業・新規施設など全般的に適切にPDCAを回すように、直接区長にお訴え致しました。そういった改善までを含めたものが事業であり、そこまでの作業も予算に見積もらなければなりません。
医療・健康・高齢者福祉
・屋外喫煙所のあり方を改善し、閉鎖型喫煙所への移行を早期に進めること。
⇒受動喫煙の問題は様々な方から伺っております。目途がついているものについて、早期に移行すべきですし、現時点で目途がついていない屋外喫煙所についても、住民の理解と予算を確保し、早期に対策を打つべきです。
共生社会の実現
・引き続き、表現の自由を最大限尊重し、マンガ・アニメ・ゲームなどの内容に行政は過度に干渉しないことでコンテンツ産業を支援すること。また、子どものスマートフォンの使用時間に関しても、区民の自主性を尊重する方針を明確にすること。
⇒本年第3回定例会でもお訴えし、現時点では制限する条例は考えはないとのこと。子どもの権利を守る立場としても、表現の自由を守る立場としても、今後も香川県のような条例を制定してはいけません。予算要望ということからすると、こういった制限をかける条例制定に予算やエネルギーを使わないで欲しいという意味合いになります。
防災・防犯対策
・条例やパトロールの隙をつかれ、赤羽駅周辺の客引き行為は未だに状況が改善されていない。住民の納得感のある改善策を打ち出すこと。
⇒住民や店舗経営者から、未だに赤羽駅東口周辺の環境に対するご不満の声を多数頂いております。なお、これについては有効な一手が何なのか行政側も悩まれているようです。良いアイディアがありましたら、行政にでも私でもよいですので、ご意見ください。
地域課題
・赤羽駅東口地区まちづくりについて、区民への情報発信を強化するとともに、区民が安心して意見表明ができる機会を提供すること。
⇒「令和5年度 赤羽駅東口地区まちづくり全体協議会 総会」などでは罵声が飛び交い、意見表明しづらい環境でした。多様な意見や活発な議論は大事ですが、発言者の心理的安全性の確保は重要です。